そえだの勝ブログ

「門前薬局」から「かかりつけ薬局」へ=素朴な疑問ですがうまくいくかなあ?①

題名にありますが、病院目の前の薬屋さんを、いわゆる「門前薬局」といいます。今回の改定の中で、「門前薬局」から「かかりつけ薬局」へという流れに政府は変えようとしていますが、私は素朴にそれがうまくいくか疑問です。長いので2回に分けて書きます。

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その理念自体は賛同します。どういうことかと言うと、政府の狙いは、「かかりつけ医」ならぬ、「かかりつけ薬局」を患者が選択しやすい流れにしていくことで、薬剤師が独立した立ち位置から、患者の立場に立って、医師の処方内容が適正かどうかをチェックしやすくすることを目指しています。

大病院の前に軒を連ねる薬局が門前薬局ですが、ここは顧客の獲得が非常に容易と言われています。皆さんもご自身が病院から処方箋をもらった後の行動を考えて頂くとお分かりになると思いますが、「目の前の薬屋に無意識に入店」している方が大半ではないでしょうか。

一方で、かかりつけ薬局というのは、一般的には住宅街の中にあり、皆さんの居住地域付近にある薬局を一般的には指します。皆さんが「ちょっと風邪気味だから、薬をよく買う店」です。皆さんとは、いわゆる「顔なじみ」の薬屋さんであり、皆さんも近いという理由だけでなく、「互いの顔が見える関係」、ひいては「信頼関係」があるから、足を運ぶという方も多いかと思います。逆に薬局側から言えば、患者からの信頼獲得の努力なしに、営業が難しい立場と言えます。

さて、どちらが顧客獲得しやすいかというと、それは門前薬局です。なぜならば、既述のように、営業努力というよりも、絶対的な「立地優位性」があるためと言われています。無論、大半の門前薬局さんは一生懸命に運営をされておられると思いますが、報酬改定で門前薬局は報酬が下がることになります。

さらに、大手門前薬局については、特定の病院からの処方箋が全体の85%を超えた場合、より報酬を下がることになりました。

そして、かかりつけ薬局との「経営の公平性」を図り、ひいては、報酬で優位になる「かかりつけ薬局」へ業態変更を促そうということを狙って改定されますが、私にはそれに対して疑問があります。長くなるのでそれは次週申し上げます。


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このページは、そえだ勝の公式 Webサイトが2018年3月26日 15:48に書いたブログ記事です。

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