• TOPページ  >  
  • そえだ勝ブログ  >  
  • 高齢社会と限られたベッド ~地域医療連携推進法人システムが今月からスタート~

そえだの勝ブログ

高齢社会と限られたベッド ~地域医療連携推進法人システムが今月からスタート~

kaigo_bed.png

地域医療連携推進法人って、なんだそりゃ?」って感じを受ける方がほとんどだと思いますので、できるだけ簡単にわかり易くお伝えしたいと思います。


地域医療連携推進法人って、一言で言いますと、「複数の医療機関が一つの社団法人をつくることで、限られた医療資源を効率的に活用すること」ってな感じでしょうか。やっぱりまだまだ、わかりにくいですね。具体的なイメージをお伝えしたいので、以下もぜひお読みください。


2025
年は我々の親世代に当たる団塊世代が後期高齢者になる年です。当然ながら、医療機関で懸念される事案の一つは病床不足、ベッドの不足です。それを医療機関同士が連携し補完しあっていこうというもの。地域医療連携推進法人という社団法人が複数の医療機関によってつくられることで、それが会社の本社のような事務機能を果たします。

社団法人の構成メンバーであるAという満床の病院があれば、同じ構成員であるBという空きベッドがある病院へと患者が入院できるようにしていこうという仕組みです。

今後
20-30年の長期的観点でみれば、高齢化率は増えていくものの、高齢者数は減っていくため、当たり前ですが、安易に病院のベッドを増やしていくことは効率的とは言えません。それゆえ、都道府県は「地域医療構想」という計画を策定することが義務付けられていて、例えば当該地域に最適なベッド数などを決定しています。その実現の一手段として、地域医療連携推進法人の仕組みが言われています。45日現在で、全国で4法人が認定されています。

最近の傾向として、急性期(緊急な治療を要する時期)のベッドは比較的余裕があるが、慢性期(治療というよりも療養を要する時期)のベッドが少ないと言われます。そこで、急性期の空きベッドを療養期の患者が使えるようにする必要が出てきます。その点で、私はこの仕組みは後押ししていきたいと思います。

メリットは空きベッドの融通の他にも、互いが得意とする医療に、より注力することが可能になるように、互いが不得意を補い合える診療科目の補完性やそれに伴う効率的医療機能再編、物品を複数の医療機関が同時購入することで、少量購入でなく量を上げての購入による価格の低減化、職員研修も共同で行うことによる教育コストの効率化などの効果も期待されます。

限られた医療資源を有効活用していくことは不可欠なことです。この地域医療連携推進法人の考え方は、逆・介護保険で状態改善者を増やすことにより在宅生活者の増加に繋げ、地域の病院や介護施設という限られた福祉インフラを守り続けていくという私の考えとも軌を一にしている思いますので応援していきます。

ちなみに連携の仕方としては、
3次医療機関(高度医療)である大病院を中心としてそこの衛生的機能として1次医療機関(地域の診療所)や介護施設とが連携するような垂直連携、2次医療圏(高度医療以外で、予防から入院治療まで行う地域の拠点)とされる地域の同規模な中核病院同士が連携する水平連携等、いろいろな連携手法がありますが、そこまで書いていくとかなりマニアックな論文っぽくなってしまうので、とりあえずはこの辺で今回は筆を置きます。


カテゴリ:

このブログ記事について

このページは、そえだ勝の公式 Webサイトが2017年4月17日 19:50に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「福島復興へ思い新たに(2) ~松下政経塾東北出身者の会 次回開催は日本一の旅館 八幡屋にて~」です。

次のブログ記事は「逆・介護保険の講演 ~死生観を考えさせられた新潟県での講演から(1)~」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。