そえだの勝ブログ

福島復興へ思い新たに(1) ~福島の伝統食を広める 古殿町の肝っ玉母さん~

先日、福島県石川郡古殿町へ行ってきました。ここは人口約5千人の小さな田舎町で、私の出身の石川町の隣町です。

そこで、この地域に古くから伝わる保存食「凍み餅(しみもち)」作りに励み、その伝統を後世に伝えていこうと頑張る、「ふるさと工房 おざわふぁーむ」さんにお邪魔してきました。
 

コメ農家を営む、小澤さんはコメを使った先人の知恵である「凍み餅」消滅の危機を感じ、一念発起し同工房を立ち上げました。そして、現在、子供たちや若いお母さん、あるいは都会からの伝統食に関心ある方々に対し、凍み餅作りを伝承しておられます。

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しかし、当初は小澤さん自身も「凍み餅」に身近な世代ではなかったため、作り方のイロハを地域の
80代の地元のおばあちゃん達から直接、ご指南を受けに回ったそうです。無論、我々団塊ジュニア世代にまで下ると、恥ずかしながら「凍み餅」の存在すら知らずに育ってきました。


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食材はもちろん、すでに出来上がった惣菜など、ネットやスーパーで簡単に何でも手に入る時代ゆえ、手間のかかる伝統食はどんどん、衰退の一途を辿ってきました。

写真のように、「凍み豆腐(こうや豆腐)」をつくるように、一つ一つ、紙に包んで、冬の寒気に当たらせ干していきます。もちろん、その前に炊いた米を潰して餅状にし、そして、一つずつ形作ってという、非常に手間暇のかかる作業があります。もち米よりも当然ながら手間がかかります。

しかし、その作業をしっかり行うと、凍み豆腐のように水で戻して食べるのですが、とてももっちりした本当においしい凍み餅ができます。

小澤さんのような取り組みは、先人の知恵を後世に残していくために、非常に重要な取り組みだと感じます。私も故郷に美味しい保存食が存在していたことを、ものすごく誇りに思いました。私たちの子供の頃は「郷土を学ぶ」というカリキュラムはほとんど存在していませんでしたが、今は子供たちの必修科目となっています。ゆえに、そうした取り組みは子供たちが自分たちの故郷を知るきっかけになり、ひいてはそれが郷土愛や故郷を誇りに思うことへ繋がっていくはずです。そして一方で、それを教える先輩世代としては大きな生きがいの創出につながっていくと思われます。


あの3・11を受けて、「川崎と福島の懸け橋になる」という志を立ててから早
6年、今も福島をはじめとした被災地と川崎との往復を行いますが、こうした地元の伝統食というものは、我々世代にとっては「温故知新」、まさに「古きを知りて新しきを知る」というものゆえ、非常に重要であり価値あるものと考えますから、引き続き、そうした活動の後押しはしていきたいと思います。


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このブログ記事について

このページは、そえだ勝の公式 Webサイトが2017年4月 5日 10:37に書いたブログ記事です。

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