そえだの勝ブログ

認知症対策について議会での質問 (2)

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●認知症対策②=小中学校における認知症を知る教育

添田:徘徊高齢者を見守っていける地域づくりには、早い段階からの意識づけが大切と思われます。その点で、認知症サポーター養成講座を若い世代も含めて広めていくことこそが極めて重要と考えます。そこで、本市も含め、多くの自治体では、小中学生段階における、認知症サポーター養成講座が授業に導入されるようになってきたことは好ましい動きと考えます。

核家族化がますます進む中、これは正確なデータがあるわけではないが、肌感覚として、子どもたちが高齢者と接する機会は昔よりも減っているものと思われます。それゆえ、学校という場所で、高齢者や認知症高齢者についての学びを深めていくことは有意だと感じます。認知症高齢者について知ることは勿論、同時に高齢者に対する優しい気持ちを育む、絶好の教育機会とも考えます。

そこで、本市における、小中学校での認知症サポーター養成講座の実施状況についての現状をお教えください。

健康福祉局長:認知症サポーター養成講座については、認知症に対する正しい理解と地域における見守りの輪の拡充に向けて、これまで4万人超の市民が受講しています。また、25年度より学齢期からの意識醸成に向け、各区役所、地域包括支援センター、地域キャラバンメイト等により、小中学生を対象に養成講座を実施ています。

今年度の中学校での開催回数と受講者数は、幸区3回・130人、高津区1回・466人、宮前区3回・629人となっており、合計7回、受講者数は1225人です。また、同様に小学生については、川崎区1回・136人、幸区2回・168人、中原区6回・327人、高津区3回・43人、宮前区3回・85人、多摩区14回・1410人、麻生区1回・14人となっており、合計で30回、受講者数2183人です。

添田:今の答弁によると、中学校ではあまり時間がとりにくい現状があると感じました。一方、小学生においては、各区によりばらつきがあるように思います。多摩区が積極的である印象を受ける一方、川崎区や麻生区では1回しか実績があがっていないとのことでした。前年度よりは徐々に増加傾向にあるとは仄聞しておりますが、まだまだ、全市的に見れば決して多いとは言えない状況と考えます。勿論、授業に組み込んでいくためには、各学校の校長の理解がどれだけあるかということに帰結するということも聞いてはおります。

そこで、私は学校だけでなく、例えば保護者や学校付近の地域にも積極的に働きかけ、認知症サポーター養成講座のコマ数を増やせるよう演出していくことも必要かと思いますが見解は?
 
健康福祉局長:現在、各区と連携しながら町内会や自治会等での講座開催の他、地域における金融機関、コンビニ、警察等、市民生活に関わる機関や事業所に積極的に働きかけ、養成講座拡充に取り組んでいます。また、新たに市内企業の方々に対する啓発パンフを作成し、認知症に対する理解とサポーター養成についてご説明させて頂くこととしています。

こうした取組と合わせ、小中学校等の教育の場においても、認知症を正しく理解することは重要ですので、今後も教育委員会や関係機関等と連携協力しながら普及啓発に努めてまいります。

添田:最後に教育長に伺います。健康福祉局としては、学校教育の場でも広めていきたいと考えている認知症サポーター養成講座ですが、先ほど、少しふれたように、校長をはじめとする教育現場の理解なくして、それは広がっていきません。

とりわけ、本市では先ほどの答弁に合ったように、中学校におけるそれは皆無に等しい現状があります。無論、教育現場が限られた事業日数と時間の中、養成講座を組み込んでいくことが容易ではないこともまた理解します。しかしながら、例えば昨今は部活動の休息が叫ばれている中、部活動の時間を減らして、養成講座をはじめとする社会性や精神性を子供たちが育んでいけるような機会を作っていくべきと考えます。

これについても各校の校長をはじめとする現場の理解が不可欠であるゆえ、健康福祉局のみの努力では養成講座の開催には限界があります。そこで、教育長のお力添えを頂きたいが見解は?

教育長:将来の地域や家庭の担い手となる児童生徒が成長していく過程で、認知症を正しく理解することは重要です。現在、小中学校において、総合的な学習の時間の福祉教育等として、認知症サポーター養成講座を活用する学校が増えてきています。また、中学校においては大学教授を招聘し認知症の理解を深めるための講演会等を実施している学校もあります。

このような取組を通し、児童生徒の理解が深まることで、社会全体の認知症の支援の輪が広がることに寄与すると捉えております。今後も引き続き、各校長会等で、その趣旨を周知し、養成講座等を通じて認知症に対する理解が深まるよう支援するとともに高齢者への温かい心が育つよう取り組んで参ります。

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このページは、そえだ勝の公式 Webサイトが2017年3月 9日 16:28に書いたブログ記事です。

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