そえだの勝ブログ

徘徊高齢者を探すQRコード ~(株)オレンジリンクスの取り組み~

認知症の方の徘徊対策として、ネイルアートのイメージで、その方の居住自治体情報がバーコードリーダーでわかる機能についての調査のため、話を聞いてきました。

徘徊者が警察や地域の方々に見つけられた際、その方がどこの住人なのかがわかると、その自治体につなぎやすいと聞きます。そのニーズを満たすべく、同社ではすでに埼玉県入間市では採用実績があり、有効性が確認されています。

徘徊者を見守っていける地域を作っていくことは、これからの超高齢社会を鑑みれば不可欠であります。川崎においても、現状ですでに高齢化率が19%に上りますが、今後、2020年には本市の団塊世代高齢者が後期高齢者となり、高齢化率が一気に上昇する、いわゆる、「都市の高齢化」がやってきます。そして、本市の現状の認知症患者はその予備軍も含めれば、すでに7万人以上いるとされる。実に65歳以上の25%はその対象となっているとさえ言われています。

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写真にあるように、親指に簡単に貼れるようになっていて、入間市においては、徘徊者を見つけたという警察からの情報伝達が増えたようです。

無論、個人情報保護との関係から、その「着用を希望した高齢者の家族のみ」が使用している現状であるが、そこをしっかり厳守すれば、本市でも検討に値すると思われます。また、
スマホをかざしてバーコードリーダーで読み取れる情報は、その方の居住自治体名のみであり、詳しい個人情報は特定できない(例えば「神奈川県川崎市」のみ)であるため、その情報が当該自治体に伝わり、あとは当該自治体がその方の家族や関係者に伝えて保護に繋げていくという流れになります。よって、犯罪に利用される可能性も決して高くはないと思われます。

しかしながら、この話、人権侵害になるのではという指摘もあります。例えば「家族が認知症であることをさらけ出しているようなものだ」「シールを貼られた高齢者は奇異な目で見られるのではないか」等々、いろいろな意見があることも事実ですが、私は結論から言うと、導入すべきことの一つ、と考えております。

やはり、徘徊状態ということは、行方不明状態ということであり、本人の安否はもちろん、その家族の心労は計り知れないものがあります。それゆえ、こうしたツールを活用し、さまざまな他の見守り手段とも併せて複数活用し、見守り機能を張り巡らせ、「徘徊者がどこかに引っかかってくる」という状態を構築していくことこそ、重要と考えます。

交通手段が発達している現代社会において、徘徊者は容易に自治体間を超えて移動ができてしまいます。だからこそ、こうした自治体の枠を超えて共有できるような機能が不可欠であると感じます。私は近いタイミングで議会の時でも、この事例を参考に質問で取り上げて、行政側に働きかけていきたいと思っております。認知症やそこから派生することとなるこうした徘徊の問題は、これをすれば一発で解決するという問題ではなく、あらゆる考えられる施策を組み合わせて、多角的な包囲網を築いて対処していくべき問題ですので、引き続き、粘り強く取り組んで参ります。


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このページは、そえだ勝の公式 Webサイトが2016年11月28日 19:26に書いたブログ記事です。

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