そえだの勝ブログ

夏は毎週「逆・介護保険」の講演でした② ~大分県某自治体の介護保険事業者~

 前回の青森県同様、「逆・介護保険」について、地元介護関係者に講義をしてもらいたい」との依頼を受け訪問。これを広めるだけでなく、川崎市以外の方からも知見を得て、多様な視点から考えていくことに繋がればと考えています。

 川崎もそうですが、地方自治体において、国の介護保険法という法律と真っ向から対立するような政策を実施することは容易ではありません。

 逆・介護保険を実施することは、「現行法が不適切」と言っているようなものなので、下手をすると、厚生労働省から目をつけられることだってあり得ます。しかし、大分県某自治体の介護保険事業者の方々はそれに概ねに賛意を示してくれました。
 
 ただ、各論については、事業者の方から、「事業者による利用者のクリームスキミング(いいとこ獲り=回復可能性の高い人を優先的に獲る)が起きる懸念があるのではないか」という指摘があった。つまり、本来あるべき「利用者が事業者を選択する」のではなく、「事業者が利用者を選択する」という、いわば「逆選択の危険」ということです。
 それは断じて許されないことであり、あってはならないことです。

 介護保険法の大きな立法趣旨の一つは「利用者による選択」であり、私は法の実行手法に異論がありますが、その理念は大いに賛同します。よって、これは鋭い指摘です。

 皆さんとその指摘について議論する中で、介護保険で規定されている「応諾(おうだく)義務」、すなわち、「事業者が利用者を正当な理由なしに断るのではなく、受けいれる義務」の徹底を図っていかねばということになりました。

 よって、私が最終的に目指すものは、「逆・介護保険を川崎で成功させ、全国に広げ、介護保険法がまさに逆になってしまう、抜本改正に繋げる」ことですが、現行法の中での理念や応諾義務といった良き部分については維持していくことも当然考えています。

 ただ、今回の指摘はごもっともゆえ、応諾義務の徹底策について、今後、現場の方々や行政と議論を深めていきたいと思います。


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このブログ記事について

このページは、そえだ勝の公式 Webサイトが2016年9月15日 12:00に書いたブログ記事です。

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