そえだの勝ブログ

埋め立て事業から未来を考える ~船橋の海から~

松下政経塾時代の先輩で、現在は船橋市議を務める津曲俊明先輩の紹介で、学生インターン生とともに船橋漁港へ行ってきました。


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船橋市の漁協を取り仕切ってこられた、現・観光協会長の大野氏よりご案内頂き、「環境・景観」と「開発」について考えさせられる視察となりました。


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ここには「三番瀬」という、渡り鳥が多く飛来する美しい干潟があります。ここはかつて埋め立て事業で住民を二分する大激論になった場所であり、大野氏をはじめとする市民中心の「埋め立て反対派」と行政や財界を中心とする「埋め立て推進派」が知事選挙の争点になるくらい争った場所です。


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結果としては、大野氏をはじめとする海の生態系や景観などを守ろうとした環境保護派の努力、堂本千葉県知事の英断により、埋め立て計画は白紙撤回されました。船橋市民にとっては開発の荒波で実に9割の干潟は既に埋め立てられていて、唯一、船橋で残った貴重な干潟です。


こうした美しい干潟を将来に残していくべく、大野氏や船橋市民の皆さんは引き続き活動しておられます。


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さて、今回の訪問で思い出した昔話ですが、私は学生時代に廃棄物最終処分場建設のため、埋め立て工事を進めたい行政とそれに反対する市民とで対立していた、名古屋市の「藤前干潟」を訪問したことがあります。


今から20年近く前の話ですが、当時の名古屋市はごみ処分場が満杯状態であり、干潟を埋めてそこに処分場を作るしかない状況でした。しかし、結果としてはそれに環境庁(現・環境省)がストップをかけて建設計画はなくなりました。それを受けて奮起した市民と行政の努力により、現在の名古屋市は全国から視察が絶えないほどの「ごみ分別先進都市」へと生まれ変わりました。


この昔話と今回の視察で感じたことは、目先の開発ではなく、「人として何に価値を置くか」ということです。自分の子や孫に「何を残せるのか」、そうした「未来的な公益とは何か」を考えねばと、改めて感じさせられました。

 

実際にアメリカのニューオーリンズでは、「生態系と景観を最も重視した港湾整備」を進めた結果、環境的に良い影響はもちろんのこと、「美しい海を活かして開発した街」ということで観光客が絶えず、かえって経済性も高まったという事実もあります。


こうした事実も踏まえ、私は短期的な得ではなく、あくまで「中長期的に何が得か」という観点から引き続き活動していこうと、誓いを新たにできました。


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このページは、そえだ勝の公式 Webサイトが2016年5月21日 09:50に書いたブログ記事です。

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