そえだの勝ブログ

無肥料の野菜を育てよう ~長野県千曲市の「ずくなし農園」の挑戦~

有機栽培や無農薬栽培などの言葉はよく耳にしますが、「無肥料栽培」というのはあまり一般的ではありませんが、実はそこに本質があると感じ行ってきました。

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耕作放棄された日本の原風景である棚田を無肥料でよみがえらせています。

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同園は無農薬野菜の栽培はもちろん、「無肥料栽培」を特色としていて、全国的にも注目を集めています。無肥料栽培とは、土壌本来の特性を活かした農法であり、最も安全でおいしい農産物の一つとされています。

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土壌に肥料を加えることは、日本人の体に例えれば、「和食中心の食生活から洋食中心の食生活へと変化することと同じ」であるとのことです。即ち、生来のあるべき姿ではなく、肥料が土壌に入ることにより、富栄養化し過ぎることとなり、今まで虫とも共存してきた土壌のはずが、新種の害虫に荒らされる状況になってしまったのが現在の国内農地の姿であると、現地の方は話されていました。

肥料により害虫が増え、そこにまた農薬をまき、さらにその農薬に耐性を持った害虫がさらに現れるという、まさに「作用・反作用」といった状況に苛まれているのが、確かに川崎も含めた現在の農地の姿と言えるでしょう。

しかし、無肥料栽培が機能するためには3-5年の期間を要するようであり、数年間は収穫不能に近い状態に耐えることが必要です。
私はそうした新しい挑戦をする農業経営者に対して、補助金という形ではなく、投資という形での応援の仕方を考えていきたいと思います。

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つまり、数年間は投資的経費となりますが、無肥料栽培が軌道に乗ってからは確実に回収していくというサイクル、その際は川崎市としてもTPPに備え、品質で世界に打って出る気概のある経営者にはノウハウ提供や広告宣伝等、単にお金をばらまくという手法ではない支援を深堀していきたいと思います。

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映画「奇跡のリンゴ」は、主人公の妻が農薬散布により体調を壊したことを契機に、無農薬・無肥料栽培に挑戦する話です。何度も失敗するも、最後は最高の品質のリンゴを作り上げたという実話であり、一見の価値ありですから、ご参考まで。

地域に「自生していた作物」とは、そもそも無肥料で育ってきたわけであり、それこそがまさに、真の意味での「地産」といえます。「地のもの」とは元来、肥料に頼らずとも、水や太陽、その地域の四季の特色、そして何よりも土壌の栄養から育ってきたものがそれです。

川崎ではナシやメロンといった昔からの優良産品が存在するわけで、そのルーツもたどりつつ、無農薬無肥料栽培について、農業経営者の方々と議論を深めていきたいと思います。

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このページは、そえだ勝の公式 Webサイトが2016年4月 1日 12:56に書いたブログ記事です。

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