そえだの勝ブログ

半径10km圏 福島県浪江町 訪問① ~被災者語り部ヒアリング~

浪江町は現状、いわゆる「避難指示解除準備区域(4月から戻ることが可能な地域)」とされる中、川崎には多くの避難者が暮らしておられるゆえ、そうした方々への支援の在り方を考えるために行ってきました。

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原発から半径5-10k圏に位置する同町は、日中のみしか、被災者でも入ることが許されていません。そのため、津波被害はそれほど深刻ではない一方、家屋の著しい老朽化や心無い窃盗団による空き巣被害は深刻の極みです。そんな状況下、次年度以降は政府が「帰宅許可」を出す予定となっています。

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語り部の方に、浪江町の被災地視察案内を兼ねて、現状をもろもろご教示頂きました。既述の現状にあるように、「とても帰れる状況にはない」と感じている人が非常に多いそうです。

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「そんな現状を鑑みずに政府は意思決定をしていると考える人も多く、政府への不信感は日に日に高まっている」とのことでした。

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また、川崎をはじめ、遠方に避難された方は、周辺に避難されている方や仮設住宅暮らしの方に対して、負い目を感じている方も少なくないそうです。その意味で、そうした方々へのメンタルヘルスの支援も川崎や避難先には検討してほしいとのこと。

さらには、避難してから5年が経過し、避難先での暮らしが既に成立している人が多いため、「浪江町への帰還支援というよりも、現実的には永住に向けた支援の方が川崎には求められるであろう」とも教示してくれました。

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私は第一義的には、本市は「帰還支援」をすべきと考えていましたが、語り部さんがおっしゃるような「永住支援」も重く受け止めるべきと感じました。また、現場を歩く中で感じたことは、「5年間人が住めない家」というものがいかに朽ち果てるものかということを目の当たりにし、永住についても支援を深めていこうと思います。避難されておられる方々には、「帰る」も「帰らない」も、いずれも選択できる環境づくりに向けて、私は動いていきたいと思います。

次回は、語り部さんから聞いた「浪江町立請戸小学校 奇跡の生還」について書きます。

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このページは、そえだ勝の公式 Webサイトが2016年3月 1日 22:17に書いたブログ記事です。

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