そえだの勝ブログ

逆・介護保険導入に向けて② ~介護現場での問題意識~

先日のブログでは、特区を取得しこれを導入するには、実は最大の壁が「特区を推奨するはずの国」であることは触れました。

今回は私がなぜこの課題に取り組み始めたかを話していませんでしたので、簡単に触れながら、次回、国の制度の問題点を述べます。

以下、訪問介護士時代にさかのぼります。私が介護する高齢者の人が元気になる、具体的には要介護度が改善すると、これは介護士冥利(みょうり)に尽きました。

例えば、私が担当になったばかりの頃は、自分でベッドから起き上がることもできなかった人が半年後、独力で起き上がりはもちろん、ベッドから降りて、つたい歩き(手すり等を支えにしながら歩く行為)までできるようになった方がいました。

これは当時、介護士冥利に尽きると同時に、「この仕事をしていて本当に良かった」と思わされた出来事でもありました。

しかし、事業所に戻り、次月の収支予測を立てるために電卓を叩いてみると、そうした要介護度が改善する人が増えると、事業所の収入は減少となり、パソコンの前で頭を抱えていたものです。

例えば、要介護5の方が元気になり要介護4になったとすると、これを1人当たりの売上換算でみると、単純に約35万円の売上が約30万円になることを意味します。

すなわち、事業者にとっては、「高齢者のために頑張れば頑張るほど、経営は疲弊する」という、全く矛盾した制度が今の介護保険制度なのです。

それゆえ、まじめに介護をやっている介護士、ひいては事業者ほど損する、というまさに悪循環この上ない制度が現状の介護保険制度といえます。これは「正直者が馬鹿を見る」ともいえる話です。

私はそんな矛盾に怒りを覚え、政治家を志したといっても過言ではありません。

よって、私は「現場の声を政治に届けねば」という思いになったわけです。次回は、国の制度矛盾について、現場の観点から話したいと思います。

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このブログ記事について

このページは、そえだ勝の公式 Webサイトが2014年1月28日 22:04に書いたブログ記事です。

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