そえだの勝ブログ

福島を考えるツアー(1)

私、添田 勝のブログをお読みいただき、有難うございます。長いので、3回に分けてご報告します。

先週末、皆さんに募集させて頂いた、福島を考えるツアーに行ってきました。今まで、支援関係の打ち合わせの訪福は数えきれませんし、また、自分で企画したボランティアツアー等は何度も行ってきましたが、今回の様なケースは初です。

というのも、単にボランティアをしに行くのではなく、福島にとって「真に必要な事は何か」を自分だけでなく、ツアー参加者にも考えて頂くものであるという点に、今までとは大きな違いがあります。

内容としては主に三点です。第一は公に依存せず、現地で踏ん張っている方との議論、第二は原発から半径20k圏に住まいがあるため、故郷を追われ仮設暮らしをしているた方との議論、第三は現在、原発周辺から接近可能な限界点10k圏まで行き、その状況を肌身で感じるという三点です。以下、長くなるため、複数回にわたりご報告いたします。

第一に関しては、まず、宮城県境の新地町の取り組み。ここでは、被災地で難航を極めている高台移転についての先進的取組を学びました。大きく2つの特徴があります。

一つは、「人の繋がりを大切にした移転」。移転後も地縁が途切れないように、コミュニティーごとの移転に注力をしています。つまり、行政区の塊を崩すことなくそのまま移転するもの。

これにより、地域の顔の見える関係は移転後も続くということに繋がるため、住民は安心して今まで通りの暮らしができます。

二つ目は、移転に向けて「海岸付近は危険だから、高いところに住め」という、トップダウン的手法ではなく、住民に対しフェイス・トウ・フェイスで向き合い、説得に当ったというもの。

例え、少人数しか集まらなくても、市長はじめ、行政が頻繁に説明会を行ってきた。ボトムアップ的な手法で取り組んだ結果、時間はかかったがほぼ100%近い住民が移転に応じた。まさに、急がば回れです。

これは、人口5,000人の小自治体だからできるものという見方もありますが、こうした、「絆」と「対話」を重視した手法は、川崎でも見習うべき点があると思います。やはり、人の気持ちを説得するには、それなりに時間と手間が必要です。トップダウンにより短期間で一気にやってしまえというのは簡単ですが、後に禍根を残すことは必至でしょう。それゆえ、結局、後からそのフォロー作業に追わるため、余計に金も時間もかかるというのはよくある話です。

ですから、こうした新地町の手法は震災自治体だけでなく、川崎をはじめ被災地以外の自治体も、今の平時こそ、視野に入れるべきやり方ではないでしょうか。それが住民との信頼獲得に繋がる地味で時間がかかるけれども、結局のところ、一番の近道のような気がした視察となりました。

第2弾ブログでは、今度は官ではなく、民間レベルで頑張っている人に焦点を当てた方との議論についてのご報告を致します。

そして、最後の第3弾は、原発避難者の方との議論についてです。

追記:なお、以上は私が感じただけであって、今回の趣旨である他の参加者がどう感じるかについては、また、後日、確認してみたいと思います。

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このブログ記事について

このページは、そえだ勝の公式 Webサイトが2013年3月18日 17:17に書いたブログ記事です。

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