そえだの勝ブログ

給食冷凍ミカンの数的事実


先日、本会議にて、以前にブログで書いた「給食冷凍ミカン」について、取り上げました。今回はそのやりとりの一部抜粋です。ご参考まで。

  

●給食冷凍ミカン1kgから9.1ベクレルのセシウムが検出。人体への影響は?
行政A.⇒人がミカン1個摂取した場合、シーベルト換算で「約0.000008ミリシーベルト「以下mSv」で影響はない。
添田分析⇒麻生区と川崎区で計測中である、1時間当たりの空間線量に比べ、実に約1/5。

●日本人が1年間の日常生活で、どれだけの放射性物質を食物摂取するか?
行政A.⇒年間約0.4 mSv、食物摂取から身体内部へ取り込む。
添田分析①⇒ミカン1個約0.000008mSvであるから、通常の食物摂取する量に相当する約0.4 mSvに達するには、単純計算でミカンを年間5万個食べ   続ければ達する。
 食物摂取上限値の1mSvに達するにはミカンを約12万5千個食べて達する。
その上、人体が放射性物質を取り込んだ場合、「半減期」といって、発汗や排尿等で放射性物質が排出され半減するという、特性もある。10歳前後の子供の場合、40日前後で半減するため、それを考慮すると、1年間の比較論でいえば、この数値は更に低くなる。

添田分析②⇒実際に学校給食でミカンが提供された場合、通常の給食の中で、理論的にはどのくらいの割合で放射性物質を取り込むことになるのか。
     ・食物摂取上の平均値 年間約0.4mSv
            ・年間0.4mSv ÷365日=日量約0.001mSv
            ・日量0.001mSv÷3食 =1食 約0.0003mSv
            ・みかん1個0.000008mSv÷1食 約0.0003mSv =約2.6%
     ⇒逆に言えば、97.4%は違う食材からの放射性物質の摂取ということになる。

以上、質問の一部ですが、セシウムが検出されたミカンについての単純な数的分析です。
 これを見れば、単に「ミカンを給食に出さないでくれ」という主張が必ずしも正しくないことがわかります。また、それにより、子どもたちが放射線を正しく理解することへの妨げにもなり得ますし、生産農家にとっては風評被害がより拡大してしまうことへの懸念にもなり得ます。こちらの方がよっぽど、真剣に考えなくてはならないと思います。
今回の一件で、政治家はメディアや一部声の大きな人たちが騒いでいるからといって、  そうした一部の利益に傾くことなく、あくまで総合的な観点から判断せねばならないことを、改めて実感できました。

 今回の質問は、賛否ありましたが、今までにない反応の多さでした。
 また、それに関連し、産経新聞で電話取材を受けました。私の名前は出てきませんが、川崎部分については私への取材記事です。

 言ったことがほぼそのまま書いてありますので、ご参考まで。

 

給食の冷凍ミカン 放射性物質が基準値以下でも使用中止 6月12日付 産経
全文⇒ 
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120612/trd12061207510002-n2.htm

 

(以下私への取材部分)

『川崎市では、県内産指定の年間契約で冷凍ミカンを作ってもらっており、使用しない場合、1500万円以上の食材費が無駄になるという。廃棄処分となれば、さらに費用が増える。契約内容は各自治体で異なるが、横浜、鎌倉の両市でも同様の費用負担が発生する可能性がある。』

 

 

 

 

 


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このページは、そえだ勝の公式 Webサイトが2012年7月17日 22:39に書いたブログ記事です。

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