そえだの勝ブログ

児童虐待防止するための一工夫

先日、視察で考えた知見の一部を書きます。

ちょっと長いですが、最後までお付き合いください。

 

児童虐待を未然に防ぐことは極めて重要ですが、起きた場合は早急に子供を救ってあげる(場合によっては親から引き離して保護)ことが肝要です。

子どもを中心に考えれば当たり前の話ですが、実はこれが法的に容易ならざる点があるんです。

 

昨年、兵庫県で2歳男児が母親の交際相手に暴行を受け意識不明となる事件が起きました。この時、児童相談所は事件前、2歳男児に対し、虐待が行われている可能性があるとみて、母親に交際相手との面接を求めたが拒否され、見守りを続けていた中で事件が起きました。

 

この事件は、法律では児童虐待の加害者として規定されているのは、「親権者や監護者」等と規定されており、既述のような、いわゆる「通い夫」的な人間は、児童虐待というよりも、通常の刑事事件と判断される傾向があるため、児童相談所の初動態勢が遅々としがちのようです。

 

これを受けて県は、児童相談所等の対応マニュアルを改訂し、同居していない交際相手による虐待も親のネグレクト(実母がその虐待を黙認していると見なす」として扱うことを明示しました。それによ、積極的に調査を行い子どもの一時保護や警察へ迅速に支援を要請するなどの対応を、現場が取りやすくなるようにします。

 

この取り組みは非常に意義があります。例えば、上記のような事件は刑事事件とされると、警察は加害者の状況証拠を固めてから「子供を保護する」というよりも、「犯人の虐待者を捕まえる」わけです。

 

つまり、そもそも論なのですが、刑事事件として警察が来る場合、「犯人逮捕」は優先されるものの、肝心の「児童保護」は劣後してしまいます。しかし、この捉え方は根本的に違っていて、児童虐待に対する初動対応として絶対に大切なことは、「一早い児童保護」であって、馬鹿な「虐待通い夫への鉄槌」ではありません。それはそのあとじっくり加えればいいんです。

 

さらに、刑事事件になれば既述のように証拠が固まるまでは時間がかかるだけでなく、児童相談所であれば「疑わしい段階」から関与が可能になるため、「一早い児童保護」に繋がるわけです。

 

さて、兵庫の意義からちょっと回り道しましたが、「通い夫」的な人間まで明示したことで、児童相談所が躊躇することなく、関与していける態勢が整備される可能性があるということで、意義があります。それ以前は彼らが躊躇した結果、事件が起きたわけですから。

私は川崎において、そうした実効性ある児童虐待防止条例作りに、引き続き、注力していきます。


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このページは、そえだ勝の公式 Webサイトが2012年5月13日 19:13に書いたブログ記事です。

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